シミュレーション手法の共通化でクォークの謎の解明に貢献

2015.3.9 高エネルギー加速器研究機構 上田 悟 研究員

上田悟研究員HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」では、「格子QCD」のコンピュータシミュレーションによる研究によって、その謎に迫ろうとしています。格子QCDシミュレーションを駆使することで、クォークから核子、原子核に至るまでの統一的な理解が可能となることが期待されています。
「例えば、陽子や中性子の質量やスピンの状態は数値計算や実験、観測により明らかになっていますが、これらを構成するクォークとの関連性はよくわかっていません。こうしたクォークと核子に関するあらゆる謎を解明したいというのが、我々の究極の目標です」。こう語るのは、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の上田 悟(うえだ・さとる)研究員です。

» 続きを読む

カテゴリー: ピックアップ, 月刊JICFuS   パーマリンク