クォークから粒子ができた! 作って納得、つくば科学フェスティバル


大勢の来場者でにぎわう会場

11月17日(土)~18日(日)の2日間、つくばカピオ(茨城県つくば市)で「つくば科学フェスティバル2012」が開催されました。計算基礎科学連携拠点は18日に、量子色力学カードゲーム『クォーク・カード・ディーラー(Quark Card Dealer)』を出展し、子供を多く含む430人がカードゲームを楽しみました。

つくば科学フェスティバルは、つくば市内の小中学校から高校や大学、研究機関等66団体が「つくばカピオ」に集結し、科学実験や観察、工作などを通して科学を楽しむための体験型イベントで、今年で17回目になります。つくば科学フェスティバル全体の来場者は、雨の初日が6210人、強風の2日目が9810人(主催者発表)でした。

クォーク・カード・ディーラーは、素粒子であるクォークをカード化し、クォークカードを組み合わせてたくさんの実在する粒子を作っていくカードゲームです。来場者の多くは、最初、クォークを知りませんでしたが、ゲームを通して、クォークには色荷(しきか)があり、光の重ね合わせで白になる組み合わせだと安定して粒子を作る、というクォークの性質を理解していきました。来場者は他の来場者とクォークカードを交換しながら、クォーク3個からなるバリオン10種類、2個からなるメソン7種類を作り出すと、スタッフからそれぞれ対応するバリオンカード、メソンカードを受け取りました。全17種類をコンプリートした来場者には、クォークやバリオン、メソンの性質が詳しく説明された下敷と、レアカードがプレゼントされました。

来場者の中には、何度もブースを訪れチャレンジを繰り返したり、KEK一般公開で得たクォークカードを持参してプレーしたりする小中学生がいました。また、ヒントなしにバリオン、メソンを全て作り上げたり、「パイ中間子(π0)」などのメソンをすでに知っている中学生もいました。

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