開催案内:素核宇宙融合レクチャーシリーズ 第14回 「重イオン衝突の動力学と熱力学:分子動力学法によるアプローチ」(5/12~13)

素核宇宙融合レクチャーシリーズ 第14回「重イオン衝突の動力学と熱力学:分子動力学法によるアプローチ」

資料

講義スライド

研究会について

講師:
小野 章 氏(東北大学)
日時:
2015年5月12日(火) 13:00~17:30、18:00~ 講師を囲んだ懇親会(第1食堂)
2015年5月13日(水) 9:00~15:00
場所:
理化学研究所和光本所 総研究本館4階会議室(435,437号室)
主催:
計算基礎科学連携拠点(JICFuS)
HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」
共催:
理化学研究所iTHESプロジェクト
申込
旅費補助申込締切 4月17日(金)厳守

講義内容

重イオン衝突では、衝突エネルギーなどの条件によって様々な密度や励起エネルギーの系が実現し、多くの場合、最終的には多数の粒子(大小の原子核や自由核子)に分解することが知られている。核子あたり数十から数百MeV程度の入射エネルギーでは、核子多体系のダイナミクスとして理解すべきであるが、核物質の状態方程式や液相気相相転移のような熱力学的性質を探る場としても興味を持たれている。

重イオン衝突の分野では、反応の始めから終わりまでの時間発展を近似的に解く輸送模型が開発されてきた。このレクチャーでは、輸送模型の中でも量子力学的色彩の濃い反対称化分子動力学法を解説し、反応や熱平衡系への応用例を紹介する。特に、学部レベルの量子力学を前提として、理論に取り入れる要素(核子のフェルミ統計性、量子分岐、α粒子などを作るクラスター相関など)の影響を見ることにより、高励起の核子多体系が多彩な量子力学的特徴を示してることをお伝えしたい。また、重イオン衝突から状態方程式(陽子中性子非対称度に関する対称エネルギーの密度依存性)を得るための最近の取り組みについても紹介するが、そこでもクラスター相関は重要な役割を担っているようである。

レクチャーシリーズについて

素粒子、原子核、宇宙物理の分野間の融合を目指して、2008年に新学術領域研究「素核宇宙融合による計算科学に基づいた重層的物質構造の解明」が発足し、その活動の一環として、各分野の基礎知識をその分野の専門家の方に講義していただく「素核宇宙融合レクチャーシリーズ」を企画してきました。新学術領域研究は2012年に終了しましたが、「素核宇宙融合レクチャーシリーズ」は、2013年から計算基礎科学連携拠点・HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」に受け継がれることになりました。

このレクチャーシリーズは、分野を学び始めた大学院生や他分野(素粒子、原子核、宇宙物理の他の専門家)の研究者など非専門家向けのものです。最終的には、シリーズをまとめて「素核宇宙融合教科書」を作成したいと考えています。

「素核宇宙融合レクチャーシリーズ」は、今後も継続していく予定です。テーマや内容に関する要望、あるいはボランティアで講師をしていただける方は、青木慎也(saoki [at] yukawa.kyoto-u.ac.jp / [at]を@に変えてください)までご連絡ください。

計算基礎科学連携拠点 拠点長
HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」統括責任者
京都大学 青木慎也

参加申込み

講義への参加希望の方は、 下記の参加フォーマットに記入の上、下記の申し込み先にお送りください。

レクチャー初日の夜に、講師を囲んでの懇親会を予定しています。講義内容に関する質問をして理解を深めるための良い機会ですので、ぜひご参加ください。

申込締切:4月17日(金)

参加申し込み先:船木 靖郎
Email:funaki[at]riken.jp([at]を@に変えてください)

– – – – – – – – – – 参加申込書- – – – – – – – – –
名前:
所属(職/学年):
メールアドレス:
講師を囲んだ懇親会(5/12, 18:00-)への参加(費用は3000円~3500円):有・無
所属住所:
自宅住所:
参加日程:5/12 ○ × 5/13 ○ ×
旅費補助:希望 有・無
【旅費補助希望有かつ宿泊(5/12)が必要な方は、宿の手配を世話人にご一任ください】
宿泊手配(5/12): 要・不要
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