X線で非常に明るく輝く星の謎

2018.11.29 国立天文台 高橋博之 特任助教

中性子星は太陽と同程度の質量を持っていますが半径が10kmほどしかない天体で、その重力はブラックホールに匹敵するほど強いことが知られています。この強い重力に引かれて周辺のガスが中性子星へ落ちていくのですが、このとき星のX線によりガスの降着が妨げられます。しかし、ガスの量が多いとそれを超えてガスが落ちていき、これを超臨界降着と呼びます。従来、この超臨界降着現象はブラックホールにおいてのみ起きると考えられてきましたが、近年中性子星でも起こることが観測的に分かりその発生のメカニズムが注目されています。高橋さんはこの中性子星での超臨界降着現象の問題について、スーパーコンピュータを用いた数値シミュレーションを駆使して挑みます。

撮影協力:国立天文台

音楽:「Foaming」吉岡亜由美
演出・製作:樋口喜昭、南口雄一

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