カードゲームで納得、素粒子の世界-科学技術週間開催報告


クォーク・カード・ディーラーの様子。

計算基礎科学連携拠点は、2012年4月22日(日)に科学技術週間の一環として開催された高エネルギー加速器研究機構(KEK)の施設公開に、量子色力学カードゲーム『クォーク・カード・ディーラー(Quark Card Dealer)』を出展しました。時折雨が降る中、会場となったKEK内の計算科学センターには240人の来場者がありました。

光の三原色で白になる組み合わせでカードをそろえると、バリオンカードをGet。

クォークは光の三原色になぞらえた「カラー(色荷)」と呼ばれる性質を持っています。これは、光の三原色で無色(白色)になる組み合わせでしか結合することができないというものです。来場者は、まず受付でクォークカードを受け取り、色(カラー)をヒントに他の来場者と交換しながら実在する粒子の組合せを探っていきました。クォーク3個からなる粒子「バリオン」、クォーク2個からなる粒子「メソン」の組を作り、スタッフからそれぞれに対応するバリオンカード、メソンカードを受け取りました。全17種類のカードをコンプリートした来場者には、クォークや粒子の性質が詳しく説明された下敷がプレゼントされました。


カソクキッズを読み込んだ小学生が、下敷きを見ながら、クォークやバリオン、メソンのスピンの向きと大きさについて研究者と議論を繰り広げる一場面も。

会場には、研究者顔負けの質問をする小学生や、団体の小中学生、年配のご夫婦などさまざまな方が訪れ、カードゲームを楽しんでいきました。簡単なヒントだけでレアカードの組み合わせを作った小学生は、満足げな様子でした。

前回のシステムに比べて20倍も性能が良いという研究者の説明に、感心した様子の見学者。

同じ計算科学センター内で行われたスパコン見学も大盛況でした。KEKでは昨年9月と今年4月に新しいスーパーコンピューターシステムを導入したばかりとあって、多くの来場者が詰めかけ、予定されていた4回に加えて6回もの臨時見学会を行いました。KEKのスパコンでは、カードゲームの名称のもととなった「Quantum Chromodynamics(量子色力学)」が盛んに研究されています。

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