開催報告:第20回 HPC-Phys 勉強会

2023年12月8日に計算基礎科学連携拠点(JICFuS)主催で第20回HPC-Phys勉強会を開催しました。参加者は19名でした。

計算機では有限の桁数しか扱えません。数値計算では倍精度浮動小数点数(有効桁は10進数で約15桁)が使われることが多いのですが、それでは桁数が足りないことがあります。一つ目の講演では、倍精度よりも桁数の多い多倍長精度の浮動小数点数を扱うライブラリについて紹介していただきました。講師は静岡理工科大学の幸谷智紀さんです。行列演算や混合精度を用いた高速化、悪条件代数方程式の扱いなど、ベンチマークの結果を交えた幅広い内容の解説がありました。

二つ目の講演では、理化学研究所の金森逸作さんから格子QCDでの混合精度の利用例について紹介がありました。今の計算機は、倍精度よりも単精度の浮動小数点数演算の方が高速に処理できます(スパコン「富岳」で2倍)。前半の講演とは逆に、精度が低い演算(単精度)を用いて高速化を図る、という事例でした。

講演資料は、勉強会 web site からご覧になれます。
http://hpc-phys.kek.jp/

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