カテゴリー別アーカイブ: ピックアップ
原子核の変形を計算で探る
原子核というと球形を想像し、実際に多くの原子核は球形です。ところが、ある種の原子核はミカンやラグビーボールのような楕円体などの形をとることがあります。東京大学大学院理学系研究科特任研究員の角田佑介(つのだ・ゆうすけ)さん … 続きを読む
星の最期は内部構造がカギを握る-超新星爆発が起こる理由は質量の大きさだけではない
夜空に突然現れるひときわ明るい星「超新星」。星が最期に起こす爆発現象です。これまで、超新星爆発を起こすのは太陽質量の10倍以上の重い星、つまり質量(だけ)が大事だと考えられてきました。しかし、実際はそう単純ではないようで … 続きを読む
銀河をはぐくむダークマターハロー 宇宙論的N体シミュレーションで銀河形成を再現する
2016.12.15 東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構 大木 平 研究員 宇宙には幾千億ともいわれる銀河が存在しています。銀河の明るさや色、形は様々で、分布も一様ではありません。銀河はどのような進化を経て現在の姿になっ … 続きを読む
宇宙の大規模構造の謎に迫る-「宇宙論的ブラソフシミュレーション」の高次精度化に挑戦
宇宙はなぜ泡のような構造をしているのか 宇宙は約138億年前に起こったビッグバンにより誕生したと考えられています。そして現在、宇宙は数千億個ともいわれる銀河が集まった「銀河フィラメント」※1と呼ばれる領域と、銀河がほとん … 続きを読む
ポスト「京」で重力波の波形を予測する
全米科学財団と国際研究チームは2016年2月11日(米国東部時間)、人類史上初めて重力波を直接観測したと発表しました。重力波は宇宙観測の最後のフロンティアであり、初観測が達成された今後は、未知の宇宙現象の発見や、宇宙の謎 … 続きを読む
大規模シミュレーションで核変換反応を明らかにする
2016.1.18 東京大学 富樫 智章 特任助教 核変換とは、原子核を別種の原子核に変えることです。核変換には放射性廃棄物処理を始めとして、様々な応用が考えられますが、核変換をどのような方法で実現できるかは研究途上です … 続きを読む
宇宙の成り立ちの解明につながるブラックホールの謎に迫る
2015.12.24 国立天文台 川島 朋尚 特任研究員 1916年、ドイツの天体物理学者カール・シュバルツシルトは、アインシュタインの一般相対性理論の方程式から、世界で初めて「ブラックホール」という天体の存在を導き出し … 続きを読む
スパコンの中のクォーク-素粒子から原子核をつくる
2015.11.12 京都大学基礎物理学研究所 青木慎也 教授 原子核は陽子や中性子で構成されており、電磁気力だけを考えると陽子同士の斥力で一塊にはなりません。それをつなぎとめているのが「核力」です。核力は長い間正体がわ … 続きを読む
開催案内:国際シンポジウム「クォークから宇宙まで」(11/4-8)および市民講演会(11/7)
市民講演会の事前登録を締め切りました。当日受付可能です(11/6) 国際シンポジウム 一般講演の申込期限を9/25まで延長します(9/18追記) 本シンポジウムは、文部科学省HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源 … 続きを読む
太陽物理学最古の謎「黒点の11年周期変動」の答えを探して
2015.9.2 千葉大学大学院理学研究科 堀田 英之 特任助教 太陽表面に現れる「黒点」。周りより温度が低く、強い磁場に満たされた場所です。黒点の数は太陽の活動状況によって増えたり減ったりしており、それは11年の周期で … 続きを読む