宇宙は人を映す鏡-天文イベント@神戸開催報告


日本天文学会の開催地にて催される天文学を楽しむためのイベント。今回は、2015年秋季年会(9/9~11、甲南大学)に合わせて、9月9日(水)に理化学研究所計算科学研究機構(AICS)にて開催しました。42人の参加があり、ネット中継の合計視聴者は約2000人。非常に多くの方に楽しんでいただくことができました。
会場を提供してくださった理研AICSのみなさま、誠にありがとうございました。

9/9(水)
18:00~21:00
『宇宙図』-人は宇宙になにを見るのか?- 来場者:42人
ネット:2058人

ニコニコ生放送の視聴者数1812人、コメント4825件(1分あたり25.5件)。放送後アンケートの「とても良かった」58.5%「まあまあ良かった」29.2%。YouTubeLiveの延べ視聴者数246人。

主催:計算基礎科学連携拠点(代表機関 筑波大学計算科学研究センター)
共催:天文学普及プロジェクト「天プラ」
協力:学術コミュニケーション支援機構

『宇宙図』-人は宇宙になにを見るのか?-

主催者あいさつのあと、登壇者の自己紹介から始まりました。理研AICSの牧野淳一郎さん、美術家の小阪淳さん、コピーライターの片桐暁さん。司会の渡部義弥さん(大阪市立科学館)からツッコミがどんどん入り、なんと自己紹介だけで前半の1時間半が経過してしまうハプニング。それだけ登壇者が魅力的だったともいえます。

写真1

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牧野さん(写真1右)は、銀河中心、惑星形成、銀河のスパイラル構造の計算をしており、スーパーコンピュータ「京」後継機の開発も行っているとのこと。
小阪さん(写真1左)は、一家に1枚シリーズの宇宙図、太陽系図、光図の作成に参加。ほかに、社会風刺な作品を多く手がけています。23個のサイコロが入ったアクリル立方体を持ち出し、全ての目が1にそろう確率が宇宙年齢分の1という感覚的に宇宙のすごさが実感できる作品を紹介しました。

写真2

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片桐暁さん(写真2左)も、宇宙図、太陽系図、光図の作成に参加しました。コピーライターにとって命ともいえる「言葉」を拾うアイテム、4色ボールペン、テープ、ICレコーダを机上に並べての自己紹介でした。小阪さんとの共著『宇宙に恋する10のレッスン』(東京書籍2010年7月)の内容に触れつつ、恋愛と宇宙について語りました。

ラウンジでおいしい茶菓子をいただいた後は後半です。司会の渡部さん(写真2右)が会場の参加者やネット視聴者を巻き込みながら、話を盛り上げていきます。

「「京」でやりたいこと」を会場から聞き、牧野さんに答えていただきました。

Q. 小阪さんの23個サイコロを振らせたら?
A. 1日くらいでゾロ目が出てしまう(だろう)。
Q. 人工知能で小説や音楽は作り出せないの?
A. 可能(かも)。そうなったら人間は選ぶだけになる。
Q. 「京」にポスト「京」を設計させられる?
A. 設計などの“考えること”はできない。

150909tenpla3その後、恋愛と宇宙の話をもう少し掘り下げ、恋愛で重要な出会い、きっかけ、どきどき感などをキーワードに、宇宙への思いをそれぞれ語りました。

3時間という長さを感じさせないままイベントは終わりに近づき、最後は登壇者からの一言ずつで締めました。牧野さん「小阪さんの熱さに圧倒されました」、小阪さん「牧野先生は美学な人という新発見をしました」、片桐さん「人間理解につながっており、宇宙はそれを映す鏡。自分にとってそうであったように、皆さんにとってもこのイベントが有益な時間であったと信じています」。

主催者から

2011年9月から始まったこの連続イベントは、今回で一区切りをつけることになりました。HPCI戦略プログラム分野5が今年度で終了するためです。総参加者数848人、ネット視聴者6964人、計8000人近い方々に楽しんでいただくことができました。企画運営に全面的にご協力いただいた天文学普及プロジェクト「天プラ」のみなさま、本当にありがとうございました。

次年度からポスト「京」重点課題9が本格的に始まります。また別の形でお会いできることを楽しみにしています。

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