国際研究会開催報告:第5回 East Asia Numerical Astrophysics Meeting

2012年10月29日~11月2日の5日間、East Asia Numerical Astrophysics Meeting(EANAM:東アジア数値宇宙物理学研究会)を、京都大学基礎物理学研究所で開催しました。この研究会は韓国、中国、台湾と共同で隔年開催しており、今年は第5回。東アジアに加え、インドネシア、インド、ドイツ、ベルギー、スペイン、米国などから総勢94名が参加し、数値シミュレーションによる成果のほかに、計算手法などの講演と議論が行われました。

EANAMは、最新の成果について情報交換を行うほか、若手の人材育成および東アジア地域における国際協力の推進を主な目的としています。それをふまえ、今回は招待講演が2種類用意されました。8名の著名な研究者は、Invited Lectureとして現在進展の著しい問題を、大学院生や異なる分野の専門家にもわかるように講演しました。日本からは、牧野 淳一郎(まきの・じゅんいちろう)東京工業大学大学院教授がハイパフォーマンスコンピューティングについて語りました。
もう一つの招待講演は、近年注目されている若い研究者から選ばれ、日本からの4名は30歳代が3名、残りは40歳代でした。一般講演では、英語の口頭発表は初めてという大学院生もおり、外国からの参加者と直接議論できる良い機会となりました。

研究会では、星・惑星形成や銀河の進化、宇宙の構造形成などで共通に現れる物理現象に関する講演や議論が行われました。また、それら最新の結果だけでなく、計算手法に重点をおいた講演もされました。
次回は、韓国で開催される予定です。

East Asia Numerical Astrophysics Meeting ウエブページ http://www2.yukawa.kyoto-u.ac.jp/ws/2012/eanam5/program.html

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