世界最大規模の”模擬宇宙”を公開


世界最大規模の”模擬宇宙”を公開
~ 宇宙の大規模構造と銀河形成の解明に向けて ~

2021年9月10日
自然科学研究機構 国立天文台
国立大学法人 千葉大学

千葉大学 石山智明 准教授を中心とする国際研究グループは、国立天文台のスーパーコンピュータ「アテルイII」の全システムを用いて、世界最大規模のダークマター構造形成シミュレーションに成功し、100テラバイト以上のシミュレーションデータをインターネットクラウド上に公開しました。現在、国立天文台のすばる望遠鏡などを用いた大規模天体サーベイ観測が進められていますが、観測から多くの情報を引き出し検証するには、銀河や活動銀河核の巨大な模擬カタログが必要です。本データはそのための基礎データとして位置づけられ、宇宙の大規模構造と銀河形成の解明に向けた研究に役立てられます。

本研究の成果は、2021年9月に英国王立天文学会発行のMonthly Notices of the Royal Astronomical Society 誌に掲載されました。

本研究は、日本学術振興会科学研究費補助金(課題番号:JP17H04828、JP18H04337、JP19KK0344、JP20H05245)、文部科学省「富岳」成果創出加速プログラム (宇宙の構造形成と進化から惑星表層環境変動までの統一的描像の構築)、計算基礎科学連携拠点(JICFuS)の支援を受けて実施されました。

Uchuuシミュレーションで得られた現在の宇宙でのダークマター分布。明るい色の部分ほどダークマターが多く集まっている。図中の囲みはこのシミュレーションで形成した一番大きい銀河団サイズのハローを中心とする領域を順々に拡大しており、最後の図は一辺約0.5億光年に相当する。

くわしくは国立天文台天文シミュレーションプロジェクト(CfCA)のプレスリリースをご覧ください。
https://www.cfca.nao.ac.jp/pr/20210910

掲載論文

論文誌名:
Monthly Notices of the Royal Astronomical Society
論文タイトル:
The Uchuu simulations: Data Release 1 and dark matter halo concentrations
著者:
Tomoaki Ishiyama, Francisco Prada, Anatoly A Klypin, Manodeep Sinha, R Benton Metcalf, Eric Jullo, Bruno Altieri, Sofía A Cora, Darren Croton, Sylvain de la Torre, David E Millán-Calero, Taira Oogi, José Ruedas, Cristian A Vega-Martínez
DOI:
10.1093/mnras/stab1755

問い合わせ先

<研究について>
千葉大学統合情報センター 石山智明
E-mail:ishiyama [at] chiba-u.jp

<スーパーコンピュータ「アテルイⅡ」について>
自然科学研究機構 国立天文台 天文シミュレーションプロジェクト
広報担当 福士比奈子
E-mail:cfca-pr [at] cfca.nao.ac.jp

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