2018年 科学技術週間-ポスト「京」重点課題9関連機関の一般公開

第59回科学技術週間(平成30年4月16日~4月22日)期間中の4月21日にポスト「京」重点課題9関連機関の一般公開が行われました。来場者数は3機関合計で529名。当日は気温も高く夏日になりましたが、多数の方にご来場いただきました。

筑波大学計算科学研究センター一般公開

筑波大学計算科学研究センターでは「スーパーコンピューターを見に行こう!」としてスーパーコンピューター「COMA」の見学会、および「量子コンピューターって何?何はともあれ使ってみましょう」というタイトルで講演が行われました。

見学会は計算科学研究センター別棟で行われました。筑波大学の主有するスーパーコンピューターCOMAを自由に見ることができ、熱心に写真を撮る方、積極的に質問をする方など皆さまに楽しんでいただけました。小泉 裕康准教授(量子物性研究部門)による講演では、IBMにより開発された「IBM Q」というサービスを用いて量子コンピューターについてお話しいただきました。このサービスはインタ-ネットを介して実際にIBMが開発した量子コンピューターを操作することができます。講演では受講者に手元のタブレットを操作して実際に量子コンピューターを操作し、簡単なプログラムを通して普通のコンピュータと量子コンピューターの違いを体験していました。

今回の一般公開では12:30~16:00の見学時間中に、79名の方(うち高校生以下の青少年38名)にお越しいただきました。

理化学研究所(和光)一般公開1

理化学研究所仁科加速器研究センターの初田量子ハドロン物理学研究室が、理研和光地区一般公開に出展しました。来場者は約300人。多くの方にご来場いただきました。

会場では「強い力」とわたしたちの世界と題して一般公開を行い、強い相互作用とそれに関する物理を解説したパネル展示の他、クォークカードの配布ならびにクォークカードを元にした工作が行われました。中高生を始めとして熱心に説明員にパネルに関して質問をする方がいらっしゃったほか、小学生を中心として来場者はクォークからハドロンを作る工作を楽しみ、クォークカードと一緒にお持ち帰りいただきました。

理化学研究所(和光)一般公開2

東京大学理学系研究科附属原子核科学研究センターの理論グループが、ポスト「京」重点課題9関連のパネル展示を行い、サブ課題Bに関する研究成果を紹介しました。

展示にはおよそ150人の幅広い年齢層の方々にお越しいただきました。原子核の形に関する研究など様々な内容を説明し、来場者には熱心に聴いていただきました。また、実験に関する展示の多い会場で理論計算の発表を行ったこともあり、スーパーコンピュータを用いた研究成果であるという点にも関心を示していました。

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