東京大学・角田直文特任助教が2018年日本物理学会若手奨励賞(理論原子核領域)を受賞

受賞講演を終え、表彰状を見せる角田氏(右)と現理研・東大名誉教授の大塚氏(左)

東京大学大学院理学系研究科附属原子核科学研究センターの角田 直文 特任助教が、2018年日本物理学会 若手奨励賞(理論核物理領域 第19回核理論新人論文賞) を受賞しました。本賞は将来の物理学を担う優秀な若手研究者の研究を奨励し、学会をより活性化するために設けられています。

東京理科大学野田キャンパスで開催された日本物理学会第73回年次大会3月23日に、若手奨励賞受賞者らの授賞式と受賞記念講演が行われました。

角田氏は重い原子核の状態や運動を核力を基に記述するためにスーパーコンピュータを用いた大規模殻模型計算を行っています。

受賞記念講演を行う角田氏

角田氏が本賞を受賞するにあたり対象となった研究は”現実的核力に基づく多殻空間有効相互作用の構築と中性子過剰核への適用”に関するものです。角田氏はこの研究において、従来の方法がもつ構造的な発散問題を回避できる方法を多体摂動論に適用可能な形に発展させて、実際の殻模型配位空間に実装する新しい方法を構築ました。この新しい方法は実際の大次元殻模型計算においてその妥当性と有効性が実証されており、実験結果のより正確な理解や未知の現象の予言ができるという点で核構造研究の新たな進展に繋がると期待されています。本研究の一部は、文部科学省ポスト「京」重点課題9「宇宙の基本法則と進化の解明」および計算基礎科学連携拠点のもとで実施されました。(角田氏の研究は月間JICFuSムービーでも紹介しています。下の関連リンクをご参照ください。)

角田直文氏の受賞コメント
受賞に関しまして、共同研究者の皆様、また、いつも支えてくれている家族、友人、に感謝します。また、スーパーコンピュータやこうした基礎科学研究を直接的、間接的に支援してくださる全ての方々にも、大変感謝しております。今後も、少しでも何か新しいことを解明していけるよう、尽力していきたいと思います。

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