開催案内:素核宇宙融合レクチャーシリーズ 第11回「離散化チャネル結合法を軸とする原子核反応研究の進展と応用」(3/24-25)

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素核宇宙融合レクチャーシリーズ 第11回「離散化チャネル結合法を軸とする原子核反応研究の進展と応用」

資料

講義スライド

研究会について

講師:
緒方 一介 氏(大阪大学核物理研究センター)
日時:
2014年3月24日(月) 10:00~17:30、18:00~ 意見交換会(場所:広沢クラブ)
2014年3月25日(火) 9:00~12:00
場所:
理化学研究所 和光本所 研究本館4階435,437
主催:
計算基礎科学連携拠点(JICFuS)
HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」
申込
旅費補助申込締切 2月21日(金)厳守

講義内容

弱束縛核が入射する反応では、入射核の分解状態(連続状態)との強い結合が散乱観測量に大きな影響を与える。この自由度を非摂動的に取り扱う反応模型として広く知られているのが、約30年前に提案された連続状態離散化チャネル結合法(Continuum-Discretized Coupled-Channels method;CDCC)である。この講義では、CDCCをめぐる近年の新しい展開を概観するとともに、不安定核の反応や天体核反応、さらに核データ研究に対するCDCCの適用例を紹介する。また、最近の大きな潮流となっている、2核子間相互作用をベースとして原子核-原子核反応を記述する「微視的反応論」の進展についても併せて報告したい。

本講義で特に強調したい点は次の2つである。1つは、素粒子物理学と宇宙物理学の架け橋として捉えた核反応研究の重要性である。事実、QCDに基礎を置く核力から有効相互作用を構築し、これを用いた微視的反応論によって天体核反応を記述する見通しも立ちつつある。そしてもう1つは、反応現象あるいは反応論それ自体についての面白さである。近年のCDCC研究の紹介を通じて、これらのメッセージを発信したいと考えている。

レクチャーシリーズについて

素粒子、原子核、宇宙物理の分野間の融合を目指して、2008年に新学術領域研究「素核宇宙融合による計算科学に基づいた重層的物質構造の解明」が発足し、その活動の一環として、各分野の基礎知識をその分野の専門家の方に講義していただく「素核宇宙融合レクチャーシリーズ」を企画してきました。新学術領域研究は2012年に終了しましたが、「素核宇宙融合レクチャーシリーズ」は、2013年から計算基礎科学連携拠点・HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」に受け継がれることになりました。

このレクチャーシリーズは、分野を学び始めた大学院生や他分野(素粒子、原子核、宇宙物理の他の専門家)の研究者など非専門家向けのものです。最終的には、シリーズをまとめて「素核宇宙融合教科書」を作成したいと考えています。

レクチャー初日の夜に、講師を囲んでの意見交換会を予定しています。講義内容に関する質問をして理解を深めるための良い機会ですので、ぜひご参加ください。

「素核宇宙融合レクチャーシリーズ」は、今後も継続していく予定です。テーマや内容に関する要望、あるいはボランティアで講師をしていただける方は、青木慎也(saoki [at] yukawa.kyoto-u.ac.jp / [at]を@に変えてください)までご連絡ください。

計算基礎科学連携拠点 拠点長
HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」統括責任者
京都大学 青木慎也

参加申込み

このレクチャーシリーズは、年度末の開催もあり、旅費手続きを早めに行う必要があります。
旅費希望の方の申し込み締め切りは厳守で2月21日(金)です。参加フォーマットに記入の上、下記の申し込み先にお送りください。

旅費補助申込締切:2月21日(金)厳守

参加申し込み先:船木靖郎
Email:funaki [at] riken.jp([at]を@に変えてください)

– – – – – – – – – – 参加申込書- – – – – – – – – –
名前:
所属(職/学年):
メールアドレス:
講師を囲んだ意見交換会(3/24, 18:00~)への参加(費用は1500円程度):有・無
所属住所:
自宅住所:
参加日程:3/24: ○× 3/25: ○×
旅費補助:希望 有・無
【旅費補助希望かつ宿泊が必要な方は、宿の手配を世話人にご一任ください。】
宿泊: 要 不要
宿泊手配要の場合、3/23○× 3/24 ○×
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