シミュレーションで宇宙の深淵をのぞく-天文イベント@札幌開催報告

日本天文学会の開催地にて催される天文学を楽しむためのイベントシリーズ。今回は2017年秋季年会(9/11~13、北海道大学)に合わせて、9月11日(月)に札幌すすきのにてトークイベントを開催しました。ゲストを含めた15人の参加があり、SNSによる動画中継を試みたところ、通信途絶がありながらも累計520再生と、多くの方に楽しんでいただきました。
今回はシミュレーション図と宇宙図の共演ということで、シミュレーションと宇宙について研究者と一般の方が深く語り合うことができました。会場を提供してくださった街中スペースCOVOのみなさま、誠にありがとうございました。

9/11(月)
19:30~22:00
シミュレーション図で宇宙の深淵をのぞく 会場参加者:15人(ゲスト含む)
ネット視聴:520再生(イベント終了3日後時点)

主催:計算基礎科学連携拠点、ポスト「京」重点課題9、学術コミュニケーション支援機構
共催:天文学普及プロジェクト「天プラ」

シミュレーション図で宇宙の深淵をのぞく

トークイベントは、まず参加者の自己紹介から始まりました。お互いの背景を知ることで、より議論が深まるだろうと考えてのことです。続いて、主催のポスト「京」重点課題9から、研究成果トピックを交えつつプロジェクトの紹介を行いました。

ポスト「京」重点課題9のメンバーである京都大学基礎物理学研究所の諏訪雄大特定准教授から、重点課題9の重要なテーマの一つである超新星爆発に関するお話がありました。東京大学の高梨直紘特任准教授が質問をする形式で、会場からの質問を受けながら、1時間ものあいだ根掘り葉掘り、背景や成果、研究の将来などについての話をうかがいました。参加者からは、とてもわかりやすく興味深いお話でしたとの感想がありました。

身振り手振りを交えて超新星爆発シミュレーションを語る諏訪さん


5分程度の休憩をはさんで、後半は、シミュレーション図と宇宙図の制作者である美術家の小阪さんとコピーライターの片桐さんから、「シミュレーション図」と「宇宙図」の紹介がありました。その後は会場からの質問やコメントを受けつつ、理論的な話から、シミュレーションとは何か、宇宙とは何か、私たちとの関係は?といった哲学的な話まで、幅広いトークが展開されました。参加者からは「あっという間に予定終了時刻になるほど、非常に充実した内容でした。職業も年齢もバラバラの方々と交流して、良い刺激をもらいました」との感想をいただきました。

主催者から
「シミュレーション図」(右)は理化学研究所計算科学研究機構の一般公開、見学、イベント等で配布いたします。一般販売はされておりませんのでご了承ください。

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