HPCI戦略プログラム分野5 » イベント報告 http://www.jicfus.jp/field5/jp Tue, 01 Mar 2016 05:48:22 +0000 ja hourly 1 http://wordpress.org/?v=4.2.7 開催報告:国際シンポジウム「クォークから宇宙まで」および市民講演会 ../../../151104-08qucs2015_houkoku/ ../../../151104-08qucs2015_houkoku/#comments Tue, 24 Nov 2015 07:04:35 +0000 ../../../?p=5411 続きを読む ]]> 2015年11月4日(水)~8日(日)に奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~において、国際シンポジウム「クォークから宇宙まで」(QUCS2015)および市民講演会を開催しました。シンポジウムには国内外の研究者131名が参加。11月7日(土)の市民講演会は一般の方78名にお越しいただきました。シンポジウムQUCS2015は、文部科学省HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」(平成23~27年度)の最終報告会として開催しました。

11月5日、奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~にて

11月5日、奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~ 庭園にて

Zoltan Fodor 氏はQCD、Higgs、QEDが体重に及ぼす割合を、自作の体重計を使って説明した。

Zoltan Fodor 氏はQCD、Higgs、QEDが体重に及ぼす割合を、自作の体重計を使って説明した

国際シンポジウム「クォークから宇宙まで」(QUCS2015)は5日間にわたり、毎日9時から18時までみっちり行われました。口頭発表はのべ88件、ポスター発表は13件あり、活発な議論がされました。
初日は、HPCI戦略プログラム分野5の統括責任者、研究開発課題責任者による5年間のプログラムの成果報告から始まりました。成果や進捗だけでなく、今後の方針なども示されました。その後は夕方まで、招待講演を含む口頭発表が行われました。会場の能楽ホールはとても日本的ですばらしく、外国人研究者にも気分よく発表をしていただきました。

東京大学 清水則孝氏清水氏に質問する外国人研究者

発表後の質疑応答でも活発な議論が繰り広げられた

ポスターセッションでも活発な議論が繰り広げられた

ポスターセッションでも活発な議論が行われた

2日目以降は個別の研究発表があり、午前中はメイン会場のみ、午後は複数の会場を使って多くの口頭発表が行われました。2日目の夜には飲食をしながらのポスターセッションもありました。休憩時間やランチタイムも、発表内容をもとにした議論があちこちでなされ、内容の濃いシンポジウムとなりました。
盛況のうちに幕を閉じたシンポジウム。最終日は午前中のみ、しかも日曜日とあって、午後は奈良を観光したり、おみやげを見て回ったり、観光シーズンの奈良を満喫しました。

大学生時代に湯川秀樹と道ですれ違ったエピソードを話した

初田哲男 氏

シンポジウム会期中の11月7日(土)に、市民講演会「「計算」から見える素粒子・原子核・宇宙の世界」を開催。3人の講演者が「計算」の視点から、素粒子・原子核・宇宙について語りました。主催のHPCI戦略プログラム分野5からは、初田哲男・理化学研究所主任研究員、後援のポスト「京」重点課題9からは、吉田直紀・東京大学大学院教授、ゲストとして地元の橋本幸士・大阪大学大学院教授に、それぞれ40分間の講演をいただきました。

超高解像度のシミュレーションで、100万光年の広がりの中に太陽半径の10倍ほどの原始星が誕生することを示した。

吉田直紀 氏

一人目の初田主任研究員は、素粒子や原子核の基本的なことがらを説明しつつ、戦略プログラムにおける最新の成果をちりばめながらのお話でした。二人目の吉田教授はシミュレーション結果を元にしたムービーを紹介するなどして、宇宙の神秘や広大さを感じさせてくれました。最後の橋本教授は理論家の立場から、理論vs計算を講演の軸に、超弦理論などの究極理論にどのような手段で迫っているかを面白く解説していただきました。ちなみに、理論と計算の勝負は「引き分け」とのことでした。

スパコンを用いなければ結果を得られないQCDに、超弦理論を応用して手計算で挑んでいる。

橋本幸士氏

来場者アンケートによると、学生、50代、60代が中心。奈良だけでなくとなりの大阪からも多くお越しいただき、中には関東から足をのばしてくださった方もいらっしゃいました。3つの講演の内容や難易度についてはいずれも5段階の4.5付近という高評価で、講演会全体についてはアンケート回答者全員が最高評価をつけるという結果となりました。参加いただいたみなさま誠にありがとうございました。

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「京」の成果とポスト「京」への期待:HPCIシステム利用研究課題成果報告会 ../../../151026rist_houkoku/ ../../../151026rist_houkoku/#comments Fri, 30 Oct 2015 06:58:42 +0000 ../../../?p=5394 続きを読む ]]> 2015年10月26日(月)に日本科学未来館で、第2回「京」を中核とするHPCIシステム利用研究課題 成果報告会が行われました。HPCI戦略プログラム分野5はポスターセッションにおいてブース展示を行い、多くの方に展示物をご覧いただき、52名に資料をお持ち帰りいただきました。報告会全体の参加者は269名でした。

パネルディスカッションの様子シンポジウムでは、来賓の挨拶があった後、2つの基調講演があり、PRACE(欧州スパコン利用促進機関)のDr. Sergio Bernardi、シンガポール科学技術庁のProf. Alfred Huanが講演を行いました。

パネルディスカッションでは、まず各戦略分野の代表的な成果を3分間で紹介。続けて、世界に与えたインパクトとして、分野1は心臓シミュレーション、分野2はデバイスや電池のシミュレーション、分野3は地震動シミュレーション、分野4はものづくりへの近い将来への貢献を語りました。分野5は京都大学基礎物理学研究所の柴田大教授が、教科書が書き変わるような成果として、中性子星連星合体や格子量子色力学について話しました。
最後にポスト「京」への期待について、会場を交えての議論を行いました。分野5からは、これからの10年間に複数の大型観測装置が運用されるのにともなって、理論的裏付けを行っていく点での貢献が可能と話しました。会場からは、バッチ式の並列計算とビッグデータのリアルタイム処理との関係について質問がありました。

伊敷吾郎助教

伊敷吾郎助教の授賞式の様子

松本洋介特任助教

松本洋介特任助教の成果発表の様子

ポスターセッションの後、優秀成果賞受賞者による講演セッションがあり、分野5関係では2名が受賞講演を行いました。「超弦理論の数値シミュレーション」で筑波大学数理物質系の伊敷吾郎助教、「超新星残骸衝撃波における宇宙線加速機構の解明に向けた1兆個粒子シミュレーション」で千葉大学大学院理学研究科の松本洋介特任助教です。二人の研究の詳細については、ウエブマガジン「月刊JICFuS」をご覧ください。

目指すは究極の理論-スパコンを使って超弦理論とゲージ理論の等価性を検証する」伊敷吾郎助教
宇宙空間のプラズマ粒子の“なぜ?”に迫る」松本洋介特任助教

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クォーク・カード・ディーラー最後の闘い:理研AICS一般公開 ../../../151024rikenopenhouse2015_houkoku/ ../../../151024rikenopenhouse2015_houkoku/#comments Tue, 27 Oct 2015 09:09:03 +0000 ../../../?p=5387 続きを読む ]]> 151024rikenopenhouse2015計算基礎科学連携拠点(JICFuS)は、2015年10月24日(土)に開催された理化学研究所 計算科学研究機構(AICS)の一般公開で、量子色力学カードゲーム『クォーク・カード・ディーラー(Quark Card Dealer)』を出展しました。少し汗ばむ気候の中、10時から16時の公開時間中、理研AICS全体で約2,590人(昨年より90人増)、『QCD』には約760人の来場者がありました。

『QCD』は、クォークカードを組み合わせ、陽子や中性子など様々なバリオンカードや、メソンカードをゲットしていくカードゲームです。ゲームをプレイした方は昨年と同じ230人、サンプルのお持ち帰りは530人と、多くの方々に『QCD』を楽しんでいただくことができました。
就学前の児童からお年寄りまで、さまざまな来場者が訪れました。一日で4回もプレイした男子小学生の二人組。初年度から5年連続で参加し、JICFuSが制作したカード(ver.1、ver.2を含む)のすべてを集めてきれいにファイリングしていた女子小学生。ある小学生コンビは、「俺たちはなんであのゲームにあんなに時間を使ったんだ」「あのカードゲームの面白さは異常」などと言い合っていました。

カード版だけでなく、ウエブ版も大画面を設置してデモンストレーションを行う一方、タッチパネルモニターを設置して、よりプレイしやすい環境を整えました。
『QCD』ウエブ版は、インターネットが可能な環境でプレイできます。『QCD』ページからお楽しみください。

<主催者から>
2011年9月に初登場した量子色力学カードゲーム『クォーク・カード・ディーラー(QCD)』。5年間でおよそ1万3千人のみなさまに楽しんでいただきましたが、今回で一区切りをつけることになります。HPCI戦略プログラム分野5が今年度で終了するためです。一日中『QCD』カード版を楽しめるのは最後の機会となりました。プレイや応援していただいたみなさま本当にありがとうございました。

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満員御礼! クォーク・カード・ディーラー ../../../150906kekopenhouse2015_houkoku/ ../../../150906kekopenhouse2015_houkoku/#comments Wed, 07 Oct 2015 09:40:44 +0000 ../../../?p=5374 続きを読む ]]> 150906kekopenhouse20152015年9月6日(日)に開催された高エネルギー加速器研究機構(KEK)一般公開で、量子色力学カードゲーム『クォーク・カード・ディーラー(Quark Card Dealer)』を出展しました。午後から雨が降る中、KEK全体で約4100人、そのうち『QCD』には723人の来場者がありました。

『QCD』は、クォークカードをクォークの性質に合わせて組み合わせ、陽子や中性子などのバリオンや、中間子などのメソンを作り出すカードゲームです。

来場者は4~6人一組でテーブル席に案内されると、他の来場者と協力して10種類のバリオンカードと7種類のメソンカードのコンプリートに挑戦しました。コンプリートしたプレイヤーにはクォークやバリオン、メソンの性質が詳しく説明された下敷と、レアカードがプレゼントされました。
父親が迎えに来てもなかなか帰らないお子さん、3回もチャレンジした女子高生、昨年もプレイした経験者、じつにさまざまな方々がプレイしました。アンケートでも「楽しかった!」という声が多数寄せられました。

次回の『QCD』は計算科学研究機構一般公開(10/24、神戸市)で行う予定です。

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宇宙は人を映す鏡-天文イベント@神戸開催報告 ../../../150909tenpla_houkoku/ ../../../150909tenpla_houkoku/#comments Thu, 24 Sep 2015 08:04:37 +0000 ../../../?p=5343 続きを読む ]]> 日本天文学会の開催地にて催される天文学を楽しむためのイベント。今回は、2015年秋季年会(9/9~11、甲南大学)に合わせて、9月9日(水)に理化学研究所計算科学研究機構(AICS)にて開催しました。42人の参加があり、ネット中継の合計視聴者は約2000人。非常に多くの方に楽しんでいただくことができました。
会場を提供してくださった理研AICSのみなさま、誠にありがとうございました。

9/9(水)
18:00~21:00
『宇宙図』-人は宇宙になにを見るのか?- 来場者:42人
ネット:2058人

ニコニコ生放送の視聴者数1812人、コメント4825件(1分あたり25.5件)。放送後アンケートの「とても良かった」58.5%「まあまあ良かった」29.2%。YouTubeLiveの延べ視聴者数246人。

主催:計算基礎科学連携拠点(代表機関 筑波大学計算科学研究センター)
共催:天文学普及プロジェクト「天プラ」
協力:学術コミュニケーション支援機構

『宇宙図』-人は宇宙になにを見るのか?-

主催者あいさつのあと、登壇者の自己紹介から始まりました。理研AICSの牧野淳一郎さん、美術家の小阪淳さん、コピーライターの片桐暁さん。司会の渡部義弥さん(大阪市立科学館)からツッコミがどんどん入り、なんと自己紹介だけで前半の1時間半が経過してしまうハプニング。それだけ登壇者が魅力的だったともいえます。

写真1

写真1

牧野さん(写真1右)は、銀河中心、惑星形成、銀河のスパイラル構造の計算をしており、スーパーコンピュータ「京」後継機の開発も行っているとのこと。
小阪さん(写真1左)は、一家に1枚シリーズの宇宙図、太陽系図、光図の作成に参加。ほかに、社会風刺な作品を多く手がけています。23個のサイコロが入ったアクリル立方体を持ち出し、全ての目が1にそろう確率が宇宙年齢分の1という感覚的に宇宙のすごさが実感できる作品を紹介しました。

写真2

写真2

片桐暁さん(写真2左)も、宇宙図、太陽系図、光図の作成に参加しました。コピーライターにとって命ともいえる「言葉」を拾うアイテム、4色ボールペン、テープ、ICレコーダを机上に並べての自己紹介でした。小阪さんとの共著『宇宙に恋する10のレッスン』(東京書籍2010年7月)の内容に触れつつ、恋愛と宇宙について語りました。

ラウンジでおいしい茶菓子をいただいた後は後半です。司会の渡部さん(写真2右)が会場の参加者やネット視聴者を巻き込みながら、話を盛り上げていきます。

「「京」でやりたいこと」を会場から聞き、牧野さんに答えていただきました。

Q. 小阪さんの23個サイコロを振らせたら?
A. 1日くらいでゾロ目が出てしまう(だろう)。
Q. 人工知能で小説や音楽は作り出せないの?
A. 可能(かも)。そうなったら人間は選ぶだけになる。
Q. 「京」にポスト「京」を設計させられる?
A. 設計などの“考えること”はできない。

150909tenpla3その後、恋愛と宇宙の話をもう少し掘り下げ、恋愛で重要な出会い、きっかけ、どきどき感などをキーワードに、宇宙への思いをそれぞれ語りました。

3時間という長さを感じさせないままイベントは終わりに近づき、最後は登壇者からの一言ずつで締めました。牧野さん「小阪さんの熱さに圧倒されました」、小阪さん「牧野先生は美学な人という新発見をしました」、片桐さん「人間理解につながっており、宇宙はそれを映す鏡。自分にとってそうであったように、皆さんにとってもこのイベントが有益な時間であったと信じています」。

主催者から

2011年9月から始まったこの連続イベントは、今回で一区切りをつけることになりました。HPCI戦略プログラム分野5が今年度で終了するためです。総参加者数848人、ネット視聴者6964人、計8000人近い方々に楽しんでいただくことができました。企画運営に全面的にご協力いただいた天文学普及プロジェクト「天プラ」のみなさま、本当にありがとうございました。

次年度からポスト「京」重点課題9が本格的に始まります。また別の形でお会いできることを楽しみにしています。

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文部科学省でクォークに親しむ夏休み ../../../150729-30kasumigaseki/ ../../../150729-30kasumigaseki/#comments Wed, 05 Aug 2015 10:14:34 +0000 ../../../?p=5291 続きを読む ]]> 150729-30Kasumigaseki2015年7月29日~30日に子ども霞が関見学デーが文部科学省その他で開催され、計算基礎科学連携拠点(JICFuS)の連携研究機関である高エネルギー加速器研究機構(KEK)量子色力学カードゲーム『クォーク・カード・ディーラー(Quark Card Dealer)』を出展しました。『QCD』は両日とも180人、計360人の親子連れでにぎわいました。

『QCD』は、クォークカードをクォークの性質に合わせて組み合わせ、陽子や中性子などのバリオンやメソンを作り出すカードゲームです。

来場者は4~5人一組でテーブルに案内されると、他の来場者と協力して10種類のバリオンカードのコンプリートに挑戦しました。ゲーム中にカードを交換していると、終わる頃にはすっかりお友達になったちびっ子、回収したバリオンカードをせっせとケースに戻してくれたちびっ子などで会場は賑わいました。

次回の『QCD』はKEK一般公開で行う予定です。

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着実に進展する素粒子原子核の研究-Lattice2015 ../../../150714-18lattice2015/ ../../../150714-18lattice2015/#comments Mon, 27 Jul 2015 00:59:09 +0000 ../../../?p=5275 続きを読む ]]> 2015年7月14日(火)~18日(土)に神戸コンベンションセンターにて、第33回格子場の理論国際会議「Lattice2015」が開催されました。世界中から376名の研究者が参加しました。

会議では、量子色力学(QCD)相図の解明に向けた有限温度・密度系の研究が数多く報告されました。また、異常磁気能率など、これまで計算が難しいとされていた物理量を計算する手法が改良され、素粒子標準理論の検証が大きく進展すると期待されます。同時に、標準理論を超えた模型のシミュレーションも着実に進んでいることがわかりました。ほかに、バリオンの内部構造やバリオン間相互作用に関する成果が報告され、第一原理に基づいたハドロン・原子核物理学への応用にも進展がみられました。
次回のLattice2016は、7月に英サウサンプトンで開催される予定です。

lattice2015計算基礎科学連携拠点は、Lattice2015の参加者全員に、量子色力学カードゲーム『Quark Card Dealer』のサンプルを配布しました。また、ポスターセッションに参加している研究者を対象にカードゲーム大会を開催しました。カードゲームのブースを準備している最中にも、外国人研究者から質問やサンプルカードの問い合わせが相次ぎました。20~30人の研究者が『Quark Card Dealer』にチャレンジし、半数近くがコンプリート(ゲーム・クリア)していきました。
受付で配られたカードを外国人研究者同士で交換している姿が見られたり、講演の中で「私のカードだ」とばかりにHダイバリオンを見せびらかす場面がみられるなど、好評でした。

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科学に親しんだ2日間-科学技術週間 戦略分野5関連の一般公開 ../../../150417-18scienceweek_houkoku/ ../../../150417-18scienceweek_houkoku/#comments Thu, 23 Apr 2015 08:43:06 +0000 ../../../?p=5088 続きを読む ]]> 東京大学原子核科学研究センター理論グループの報告を追記(2015.4.27)

第56回科学技術週間(4/13~19)期間中の2015年4月17日(金)、18日(土)に、HPCI戦略プログラム分野5に関係する大学・機関で一般公開が行われました。落雷により交通機関の遅延があったりするなか、多くの方に来場いただきました。

4/17(金)、18(土)高エネルギー加速器研究機構(KEK)施設公開

 カードゲームをアプリ化した『クォーク・カード・ディーラー(Quark Card Dealer)』ウエブ版。こちらからプレイしてみよう!

カードゲームをアプリ化した『クォーク・カード・ディーラー(Quark Card Dealer)』ウエブ版。こちらからプレイしてみよう!

量子色力学カードゲーム『クォーク・カード・ディーラー(Quark Card Dealer)』ウエブ版を出展しました。2日間で126人が来場し、友達や家族と『QCD』ウエブ版を大いに楽しみました。KEK施設公開全体の来場者は約450人でした。
通算来場者1万人を達成したカードゲーム『QCD』。そのウエブ版がKEKに登場しました。ウエブ版では、配られた5枚のクォークカードから3枚を組み合わせ、バリオンカードをゲットしていきます。18枚のバリオンカードをゲットするとNORMALモードクリア。その場でカード版サンプルをプレゼントしました。
ルールがわからずおそるおそるタッチパネルを操作する大人から、夢中でパネルを連打する高校生、わけもわからずバリオンカードをゲットしていく幼児まで、多くの方が楽しみました。
※実際のゲームでは、続けてHARDモードに突入できます。ぜひお試しください。

来場者の中には、自分で素粒子カードを作ろうと計画していた男子小学生がいたり、専門家もびっくりの質問をする女子中学生が現れたりしました。質問は、Σ0とΛ0の違いは何か、クォークのスピンを区別していないのか、といったものでした。
17日(金)には、神奈川県からはるばるやってきた学部生2人が、雷による交通機関の遅延でKEK内を巡る見学バスに乗り遅れてしまうということがありました。KEK橋本省二教授の著書『質量はどのように生まれるのか』を読んで理工学部に進んだとのこと。その話を聞いた橋本教授の厚意により、短いながらも対談が実現。大満足の様子で帰って行きました。

4/18(土)筑波大学計算科学研究センター一般公開

「スーパーコンピュータを見に行こう!」を行いました。12:30~17:00の見学時間の間に、66名の方(うち高校生以下の青少年26名)にお越しいただきました。
40分間のツアーでは、まず計算科学とスーパーコンピュータについて説明をした後、川島英之講師(高性能計算システム研究部門)の解説とともに「HA-PACS」を見学していただきました。音と台数の迫力に盛り上がっていた方もいれば、「思っていたよりも小さかった」という感想もありました。
見学ツアーの後半では、稲垣祐司准教授(生命科学研究部門)による分子進化分野の研究紹介です。圧力温度が特殊な環境のみならず、筑波大学のキャンパス内でも新種の微生物が見つけられています。「生物の研究にスパコンが使われているなんて知らなかった!」という声も聞かれました。

CCS_2 CCS_1

4/18(土)理化学研究所(和光)一般公開

研究者がカードを使って素粒子の世界を解説しました。

研究者がカードを使って素粒子の世界を解説しました。

仁科加速器研究センター(センター独自のチラシ)の初田量子ハドロン物理学研究室が「素粒子・原子核と宇宙」と題した出展を行いました。来場者は約600人。小中学生から退職された方まで幅広くお越しいただきました。
ミクロの素粒子からマクロの宇宙まで、現代理論物理学の最前線をパネルとビデオを用いて解説する一方、量子色力学カードゲーム『クォーク・カード・ディーラー』のサンプルを配布。用意した300セットすべてを配り切りました。来場者からは、「中性子は寿命15分と書いてあるのに、原子核が壊れないのはなぜですか?」「どうして対称性が破れたら軽い粒子が出るんですか?」といった素朴で、しかし簡単に答えるのが難しい質問が多く出て、説明員みんなで頭をフル回転させて答えました。

4/18(土)理化学研究所(和光)一般公開

東京大学原子核科学研究センター

来訪者からの質問にていねいに答えます。

東京大学原子核科学研究センターの理論グループがパネルポスターの展示を行い、研究内容の紹介を行いました。高校生、学部生、年配の方を中心におよそ300人の方が来訪されました。

パネルの説明では、原子核の大きさなどごく基本的な内容から入り、徐々に殻模型やスーパーコンピュータ「京」での大規模計算といった専門的な内容を紹介していきました。来訪者は熱心に説明に聞き入り、原子核が多様な形を取ること、また計算機上でそれらが予言できることについて感心している様子でした。
高校生や学部生の中には物理学を志望している方もおり、時々突っ込んだ質問が寄せられました。年配の方からは、普段の研究生活の様子などを聞かれたり、研究がんばってくださいといった励ましの言葉をいただいたりしました。

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会場参加者と視聴者が一体となって宇宙を考える-天文イベント@大阪開催報告 ../../../150318-19tenpla_houkoku/ ../../../150318-19tenpla_houkoku/#comments Wed, 08 Apr 2015 05:01:03 +0000 ../../../?p=5065 続きを読む ]]> 日本天文学会の開催地にて催される天文学を楽しむためのイベント。今回は、2015年春季年会(3/18~21、大阪大学)に合わせて、3月18日(水)、19日(木)に大阪市梅田で2つのイベントを開催しました。2日間合計で54人の参加があり、ネット中継の合計視聴者は約3000人。非常に多くの方に楽しんでいただくことができました。
会場を快く提供してくださった大阪市中央公会堂、King of Kings(大阪市梅田)のみなさま、誠にありがとうございました。
次回は、天文学会2015秋季年会(9/9~11甲南大学)に合わせて阪神地区で行う予定です。

参加者:計54人

3/18(水)
19:00~21:00
宇宙図プロジェクト2015 来場者:23人
ネット:1754人
3/19(木)
19:00~22:00
「サブカル×宇宙」論
~我々はどこから来て、どこへ行くのか
来場者:31人
ネット:1223人

主催:計算基礎科学連携拠点
共催:天文学普及プロジェクト「天プラ」
協力:学術コミュニケーション支援機構

トークイベント:宇宙図プロジェクト2015

150318tenpla異分野の専門家を集めて宇宙について語り合う宇宙図対談シリーズ。今回のゲストは、美学を専門とする大阪大学教授の藤田治彦さん。著作「天体の図像学」を元に“宇宙を描く”とはどういうことかについて深く語っていただきました。宇宙図制作委員会の美術家・小阪 淳さん、コピーライター・片桐 暁さんからそれぞれの専門の視点から質問やコメントが相次ぎ、2時間という長さを忘れさせる興味深い話を聞くことができました。
会場の大阪市中央公会堂特別室は、天井にすばらしい絵が描かれており、今回のイベントにふさわしい会場でした。ぜひ録画映像でご覧ください。
また、ニコニコ動画の視聴者によるコメント数は4500件で、これは2秒に1コメント以上に相当します。ネットを通じて非常に多くの方に参加していただけました。

録画視聴

YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=z9ZDOcwJdfE

参考(放送は終了しています)ニコニコ生放送:http://live.nicovideo.jp/watch/lv213684408

トークイベント:「サブカル×宇宙」論~我々はどこから来て、どこへ行くのか

150319tenpla天文楽者と2人のSF作家にご登壇いただき、サブカルと宇宙について論じ合う新企画。サブタイトルは「我々はどこから来て、どこへ行くのか」でしたが、議論はどこから来てどこへ行くのかわからない危険性をはらみつつも、会場及び視聴者の興味を強く引き付けることができました。
SF作家の野尻抱介さんと山本 弘さん、そして天文楽者の福江 純さんによる、それぞれの著作をベースとした自己紹介からはじまり、過去のSF名著やアニメ作品を紹介しながらのトークが次々と繰り広げられました。
さらに、会場にニコニコ動画のコメントを表示したことで、司会や登壇者がコメントにすぐに反応するなど、登壇者、会場の参加者、視聴者が一体となったトークイベントを作り上げることができました。ネット中継終了後のニコニコ動画でのアンケートで、5段階評価のうち5(最高)と4しかなかったことからも、視聴された方すべてに楽しんでいただけたと思います。

録画視聴

YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=rAQfs1HxOII

参考(放送は終了しています)ニコニコ生放送:http://live.nicovideo.jp/watch/lv213684977

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科学技術館で頭の体操『QCD』 ../../../150222kagikan_houkoku/ ../../../150222kagikan_houkoku/#comments Mon, 09 Mar 2015 04:44:19 +0000 ../../../?p=4967 続きを読む ]]> 2015年2月22日(日)に、クォークカードゲーム体験会@科学技術館を開催しました。都心では東京マラソンが開催される中、来場者は244名、科学技術館4階のゲーム会場は家族連れなどで大賑わいでした。

150222kagikan量子色力学カードゲーム『クォーク・カード・ディーラー(QCD)』は、クォークカードを組み合わせ、陽子や中性子などのバリオンカードやメソンカードをゲットしていくカードゲームです。
小学生と未就学児およそ80名を含む133名が『QCD』をプレイし、ご両親など111名にサンプルセットを配布しました。ほとんどはご家族でのプレイとなりましたが、中には低学年の児童2人だけで挑戦するツワモノもいました。やる気満々の男の子から、難しそうとしり込み気味のお母さんまで、みなコンプリートめざして奮闘。ほとんどはコンプリートを成し遂げ、笑顔で会場を後にしました。
アンケートによると、プレイヤーの性別は男68、女62。年齢は未就学児13、小一9、小二9、小三14、小四15、小五9、小六9、大人41(いずれも未回答有)。幅広い方々がゲームを楽しみました。

『クォーク・カード・ディーラー』の印刷用データを公開しています。
http://www.jicfus.jp/jp/promotion/pr/quark-card-dealer/#print

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