開催案内:12th International conference on Low Energy Antiproton Physics (LEAP2016)(3/6-11)

12th International conference on Low Energy Antiproton Physics (LEAP2016)

研究会について

日時:
2016年3月6日(日)~11日(金)
場所:
金沢コンベンションビューロー
主催:
理化学研究所
Pioneering Project
HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」
理論科学連携研究推進グループ (iTHES)
石川県
金沢市
web:
http://leap2016.riken.jp/

プログラムこちらをご覧ください。

研究会主旨:

反陽子は真空中では安定であり、GeV領域で生成される反陽子を1兆分の1以下のmeV(10K)
という驚異的な低温まで効率的に冷却することができる。
近年、この冷反陽子から冷反水素を合成し、捕捉し、ビーム化するなどの手法が格段に進歩し、研究グループ、研究者人口も大幅に増加した。分野の革新的な発展を受けて、CERNでは新たにELENAと呼ばれる反陽子再減速器計画を認め、2017年中のビーム供給開始にむけて急ピッチで建設が進んでいる。
これが実現すると、これまで5.3MeVで供給されていた反陽子が、100keV、且つ昼夜兼行で供給されることになり、研究の飛躍的発展が期待される。現在7つの研究グループがあり、理研はそのうちASACUSA, BASEと呼ばれる2つのグループを主導し、さらに、反物質と物質の重力相互作用に注目するGBARにも参画している。
一方、宇宙に目を向けると、様々な宇宙線の種類とエネルギーを非常に広いレンジで観測できるAMS-2が人工衛星に搭載され、最近になって驚くべき新事実が報告され始めている。
このような実験的状況の中で本国際会議で議論すべきことは、「なぜ我々の住む宇宙から反物質が姿を消したのか、物理学の基本法則はどのような姿をしているのか」ということである。
そこで、基礎物理学の最先端に関わる研究成果を、低エネルギー反陽子を用いた実験的理論的研究を中心に、宇宙物理学、原子核物理学、原子物理学、ニュートリノ物理学等の広い研究領域にわたる最新の知見を、各分野で世界をリードしている研究者が一堂に会し、議論する。下記が、国際会議で議論するトピックである。
このトピックの中において、HPCI戦略プログラム分野5のテーマの一つでもあるハイパー核物理研究が含まれている。
・Antihydrogen
・Probing the Standard Model and Fundamental Symmetries
・Gravity and Antimatter
・Matter-Antimatter interactions
・Hadron and Nuclear Physics with Antiprotons
・Exotic Atoms
・Antimatter in the Universe
・Strangeness in Meson and Baryon Systems
・New Techniques, Instrumentation and Facilities
・Applications of Antiprotons

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