若手研究者が切り開く萌芽的研究「計算的手法による素粒子論研究の広がり」研究会

12月19日(土)~21(水)にKEK小林ホールで、HPCI戦略プログラム分野5研究会「計算的手法による素粒子論研究の広がり」が開催されました。若手研究者7人の招待講演を含む24人による英語での講演に、素粒子分野の研究者48人が熱心に耳を傾け、活発な質疑応答が行われました。

主催のHPCI戦略プログラム分野5は、京速コンピュータ「京」で大規模に実行する研究開発課題を推進する他に、将来の中心的な研究課題となりうる研究を見いだして支援する役割を担います。この研究会は、特にスーパーコンピュータを用いた素粒子理論分野の研究で将来が期待される萌芽的な研究に焦点をあて、若手研究者の積極的な参加・発表を期待して開催されました。

期待通り、研究会には多数の若手研究者が多く参加し、宇宙が3次元で誕生する仕組みを解明した超弦理論の数値的研究や、格子QCD共通コードなど、興味深いトピックを提供しました。研究者からは異口同音に、「周辺分野の詳しい話を聞くことができ、また、率直な話し合いができて、大変有意義でした」という感想が聞かれました。最後にHPCI戦略プログラム分野5の副統括責任者であるKEKの橋本省二教授は、「今後ともこのような研究会を開催していきたい」と話し、研究会を締めくくりました。

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