爆発するのか、しないのか - 超新星爆発の鍵を握る流体現象とは何か?-

2014.11.12 京都大学基礎物理学研究所 岩上 わかな 研究員

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SN_g1-g2-300x200「超新星」といわれるひときわ明るい星が、空に突然現れることがあります。これは、太陽よりも大きな質量の星が、その最期に起こす大爆発の姿だと考えられています。しかし、2011年6月の月刊JICFuSで、国立天文台の固武 慶(こたけ・けい)助教(当時)は計算機の中では「超新星はまだ爆発していません」と語っていました。それは、様々な物理現象を取り入れた1次元コンピュータシミュレーションでは、この現象を再現できないということでした。しかし、計算機性能の向上に伴い、徐々に現実的な3次元計算による爆発の再現の可能性が見えてきました。そんな中、対流、定在降着衝撃波不安定性(SASI)、乱流といった流体現象が爆発に影響を与えるのではないかと注目されています。京都大学基礎物理学研究所の岩上 わかな(いわかみ・わかな)研究員に、その理由を聞きました。

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