開催案内:HPCI戦略プログラム分野5全体シンポジウム(3/5-6)

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スライドを掲載しました(3/5)

HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」全体シンポジウム

日時:
3月5日(火)10:00-18:00、6日(水)9:30-17:00
交流会 3月5日 18:00-20:00
場所:
富士ソフトアキバプラザ 6階セミナールーム1
会場への行き方をご参照ください。
主催:
計算基礎科学連携拠点、HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」
申込:
こちらからお申し込みください。

目次

シンポジウム概要

HPCI戦略プログラム分野5「物質と宇宙の起源と構造」は、ビッグバンに始まる宇宙の歴史の中で素粒子から原子核、星・銀河形成に至る物質と宇宙の起源と構造を統一的に理解することを目標とするプロジェクトです。2011年度に始まり、スーパーコンピュータ「京」で戦略的に実行される「研究開発課題の推進」と、国内の持続的な研究体制構築を図る「計算科学技術推進体制の構築」を実施しています。
本シンポジウムでは、1日目に基調講演として、2011年と2012年に「ゴードン・ベル賞」を受賞したお二人にスーパーコンピュータ「京」での成果を紹介いただきます。また、2012年度の総括としてHPCI戦略プログラム分野5の「研究開発課題の推進」と「計算科学技術推進体制の構築」の成果と今後の計画を、一般の方にも広く紹介します。2日目は、個別の研究課題・テーマについて、研究者を中心に議論します。

会場への行き方

こちらを参考に、JR中央改札口、TXのA2出口から出てください。1階にマクドナルドやセブンイレブンがあるビルの横を通り、歩道橋を渡ると富士ソフトアキバプラザです。
会場となる6階セミナールーム1へは、1階奥にあるファミリーマート前のエレベータをご利用ください。
※ 1階エレベータが2種類ありますのでご注意ください。

プログラム

■3月5日(火)

10:00-10:10 挨拶
10:10-11:50 基調講演(45+5×2)
ペタフロップ・アプリケーションを目指して-第一原理電子状態計算プログラム「RSDFT」
長谷川幸弘 計算科学研究機構運用技術部門 開発研究員
スーパーコンピュータ「京」の中の宇宙
石山智明 筑波大学計算科学研究センター 研究員
昼休(70)
13:00-14:50 全体概要(10)
体制構築(15+5)
課題1報告(35+5)「格子QCDによる物理点でのバリオン間相互作用の決定」
課題2報告(35+5)「大規模量子多体計算による核物性解明とその応用」
休憩(20)
15:10-16:30 課題3報告(35+5)「超新星爆発およびブラックホール誕生過程の解明」
課題4報告(35+5)「ダークマターの密度ゆらぎから生まれる第1世代天体形成」
休憩(20)
16:50-17:50 ポスター(60)

  • Toward construction of unified lepton-nucleon/nucleus interaction model from a few hundred MeV to GeV region
    鎌野寛之:大阪大学核物理研究センター
  • Particle-Particle Particle-Tree法の高密度星団系への応用
    岩澤全規:理化学研究所計算科学研究機構
  • 28Siの高励起状態におけるガス的状態とクラスター状態の探索
    市川隆敏:京都大学基礎物理学研究所
  • イラストの紹介
    入江敦子:高エネルギー加速器研究機構
18:00-20:00 交流会:5階レセプションホール

■3月6日(水)09:30–17:00 研究発表

セッション1
09:30-10:30

15+5 x3

格子QCDによるS=-2バリオン間相互作用のクォーク質量依存性の研究 佐々木健志
筑波大学計算科学研究センター
時間依存密度汎関数法を用いた核ダイナミクスの研究 江幡修一郎
東京大学原子核科学研究センター
磁場連星中性子星合体の数値相対論シミュレーション 木内建太
京都大学基礎物理学研究所
休憩(10)
セッション2
10:40-11:55

15+5 x3
12+3 x1

銀河系中心ブラックホール Sgr A* 周りを運動するガス雲が近点通過時に起こすフレア現象 斉藤貴之
東京工業大学
ユーザー支援報告 寺崎順:筑波大学
宇宙磁気流体・粒子シミュレーションコード 松本洋介:千葉大学
格子QCD共通コード「Bridge++」(12+3) 上田悟:KEK
昼休(65)
セッション3
13:00-14:00

15+5 x3

Calculation of light nuclei from $N_f = 2 + 1$ lattice QCD 山崎剛
名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構
モンテカルロ殻模型計算で得られた軽い原子核の密度分布 吉田亨
東京大学原子核科学研究センター
6次元ボルツマン方程式による超新星でのニュートリノ輻射輸送 住吉光介
沼津工業高等専門学校
休憩(10)
セッション4
14:10-15:10

15+5 x3

超臨界降着流からの放射とアウトフローの形成 高橋博之:国立天文台
格子シミュレーションを用いたQCDを超えるゲージ理論に対する最近の研究 伊藤悦子:KEK
太陽内部の熱対流とダイナモ 横山央明:東京大学
休憩(20)
セッション5
15:30-16:45

15+5 x3
12+3 x1

大規模殻模型計算によるZ=28近傍核の研究 角田佑介:東京大学理学系研究科
3次元流体計算による超新星爆発のシミュレーション 滝脇知也:国立天文台
JLDGの現状と計画 吉江友照
筑波大学計算科学研究センター
高性能計算の扉(12+3) 松古栄夫:KEK

基調講演要旨

ペタフロップ・アプリケーションを目指して-第一原理電子状態計算プログラム「RSDFT」
第一原理電子状態計算プログラム「RSDFT」は、筑波大、東大、理研の三極の協力体制のもと、スーパーコンピュータ「京」のアプリケーションとして開発が進められてきたものです。その結果、RSDFTを用いた現実規模のシリコンナノワイヤのシミュレーションが、2011年の「ゴードン・ベル賞/最高性能賞」(米国計算機学会)を受賞しました。講演では、「京」のCPU SPARC64TMVIIIfxの高い演算性能とTofuネットワークの通信性能を引き出すために適用されたRSDFTへのチューニング事例とその効果を中心に、「京」によって得られた成果を紹介します。

長谷川 幸弘 氏 プロフィール
photo_Hasegawa2006年より理化学研究所次世代スーパーコンピュータ開発実施本部 開発グループアプリケーション開発チームに所属。アプリケーションの高速化を担当。2011年に「ゴードン・ベル賞/最高性能賞」(米国計算機学会)を受賞。現在は理化学研究所 計算科学研究機構 運用技術部門 ソフトウェア技術チームに所属。

スーパーコンピュータ「京」の中の宇宙
宇宙におけるさまざまな天体は、地球上にはない広大な質量・空間・時間スケールのもとで相互作用しながら形成し進化するため、そのダイナミクスを理解するには大規模シミュレーションが必要不可欠です。今回は特にダークマター構造形成について、研究意義、大規模シミュレーションによる研究成果を紹介します。
また、そのためのシミュレーション・アプリケーションを「京」の全システムを用いても高いスケーラビリティと、50%を超える対ピーク性能比を達成することに成功しました。その実装についても紹介します。

石山 智明 氏 プロフィール

2010年3月 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程 修了、博士(学術)
2010年4月 日本学術振興会特別研究員PD
2011年2月 国立天文台 天文シミュレーションプロジェクト 専門研究職員
(HPCI戦略プログラム5「物質と宇宙の起源と構造」)
2011年5月 筑波大学計算科学研究センター 研究員
(HPCI戦略プログラム5「物質と宇宙の起源と構造」)

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