天文イベント「シミュレーションで宇宙の深淵をのぞく」@札幌(9/11)

日本天文学会2017年秋季年会の開催に合わせ、9月11日(月)夜、札幌市中心部のカフェにて、天文とシミュレーションを楽しむためのイベント「シミュレーションで宇宙の深淵をのぞく」を開催します。ポスト「京」重点課題9で行っている研究を含め、我々の研究を支えるシミュレーションについて語ります。

シミュレーション図で宇宙の深淵をのぞく

日時:
2017年9月11日(月)19:30~22:00
場所:
街中スペース COVO(札幌市中央区)
定員:
20名
申込:
事前に申し込みが必要です。こちらをご覧ください。
参加費:
500円
主催:
計算基礎科学連携拠点、ポスト「京」重点課題9学術コミュニケーション支援機構
共催:
天文学普及プロジェクト「天プラ」
Web:
http://www.tenpla.net/simulation/20170911/

宇宙の森羅万象を数値化し、それを物理モデルに落とし込むことで、この世界の理解を深めていく。近代科学は、このような方法論によって発展してきました。
現代の天文学もまた、同じ構図の上で成立しています。現象のどんな側面に注目し、どのような手段によって数値化するのか、それをどのようなフレームワークを利用してモデル化するのか。すばる望遠鏡などの観測装置や、電磁気学や量子論、統計物理などの物理学は、それを支える強力なツールであると言えるでしょう。

近年、ここに新たに加わったツールがあります。「京」や現在開発中のポスト「京」に代表されるスーパーコンピュータです。パソコンなどの汎用コンピュータとは比較にならない膨大な計算量をこなすことで、それまでは不可能であったさまざまなシミュレーションを実現することが可能になってきました。太陽の中はどうなっているのか、星がどのように誕生するのか、銀河はどのように進化して今のような構造を取ったのか。そのような疑問に対して、それぞれの基本原理から数値計算によって解明していくことが可能になったのです。ガリレオ・ガリレイが望遠鏡を天体観測に用いて天文学の世界が一気に拓けたのと同じように、シミュレーションによって新しい天文学の世界が拓けつつあるのです。

しかし、よく考えてみるとわからないこともあります。シミュレーションは、本物の世界とは違います。ならば、シミュレーションによって、世界を理解したと言えるのでしょうか? そもそも、シミュレーションとは、いったいなんなのでしょうか?
今回のイベントでは、シミュレーション天文学の話題を入り口にして、科学の奥底に少し迷い込んでみたいと思います。この春完成した「シミュレーション図」や「宇宙図」を肴にしつつ、宇宙と科学とあなたの関係について、考えてみたいと思います。

登壇者
小阪 淳 氏(美術家)
片桐 暁 氏(コピーライター/クリエイティブ・ディレクター)
高梨直紘氏(東京大学特任准教授)
諏訪雄大氏(京都大学特定准教授/ポスト「京」重点課題9)
吉戸智明氏(筑波大学主任研究員/ポスト「京」重点課題9)

問い合わせ先
天文学普及プロジェクト「天プラ」事務局 イベント 担当
info◎tenpla.net(◎を@に変換して下さい)

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