開催報告:KEK×JICFuSコラボサイエンス・カフェ


10月の毎週金曜日にKEK広報室とJICFuSのコラボサイエンスカフェが行われました。このサイエンスカフェでは、10月31日が「ダークマターデイ」ということで、10月を『ダークマター解説強化月間』と称して毎週異なる研究者にダークマターのお話をしていただきました。

第1週(10/5)はKEKの郡先生に「ダークマター(暗黒物質)とは何か?」というタイトルで講演をしていただきました。未だ正体の解っていないダークマターですが、なぜ存在すると思われているのか、候補として考えられているものは何かなど、ダークマターについての幅広いお話をしていただきました。雑誌や新聞などで度々取り上げられることもあるダークマターですが、実のところは研究者としても解らないことも多く、現在盛んに研究が行われている分野であることがわかりました。

 

第2週(10/12)は東京大学/KEKの広島先生の講演。タイトルは「ダークマターを捕まえる!」ということで、目に見えず、ほとんど他の物質と反応もしないダークマターをどのように見つけるのか3つの異なる実験を通して解説をいただきました。それぞれの実験に長所と短所があり、それらの組み合わせでダークマターの調査が行われていることがわかりました。

 

 

第3週(10/19)は千葉大の石山先生による講演で、タイトルは「スーパーコンピュータとダークマター」。理論、実験に次ぐ第三の手法と呼ばれている計算科学。スーパーコンピュータの発達により実現可能となった新しい科学分野ですが、ダークマター研究でどのように応用されているのか紹介をしていただきました。石山先生の研究は月刊JICFuSでも扱わせていただいています。
リンク:ダークマターシミュレーションを足がかりに宇宙創成の謎に迫る

 

第4週(10/26)はKEKの北野先生に「計算基礎科学とアクシオンダークマター」というタイトルで講演をしていただきました。ダークマターの正体についてはいくつかの候補がありますが、北野先生はその候補の一つである“アクシオン”という粒子について紹介しました。アクシオンはQCDの中でカイラル対称性を保つために素粒子理論に導入された(仮想)粒子ですが、宇宙論でその存在が予言されているダークマターの候補の一つと考えられています。初めて名前を聞く粒子であるため参加者から多くの質問があり、特に参加した中高生から積極的な質問が目立ちました。

参加人数は4週合わせて173人。多くの方に楽しんでいただけました。参加者からは「他では絶対聞けない話を伺えて感動しました。」「理解はできなかったが非常に面白かった。」「勉強になってありがたい。」などのコメントをいただき大変好評となりました。

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