開催報告:Physics of Core-Collapse Supernovae and Compact Star Formations


2018年3月19日(月)〜21日(水)に早稲田大学西早稲田キャンパス54号館にて、国際研究会”Physics of Core-Collapse Supernovae and Compact Star Formations”が開催されました。

この研究会のテーマは、重力崩壊型超新星における爆発メカニズムとコンパクト天体形成であり、宇宙物理と原子核物理にまたがる最新の成果が発表されて、活発な議論が行われました。参加登録者は62名で、アメリカ、フランス、ドイツ、中国など海外機関からの参加は9名でした。比較的コンパクトな集会であり、招待講演者による口頭発表に長めの時間をとり、研究分野の概観から最新の課題までをカバーすることにより、質疑や休憩時間における議論が弾み、参加者のあいだでの交流が活発となりました。

この研究会は原子核物理と宇宙物理の密接な関係に焦点をあてており、原子核データと天体シミュレーションの相互関係について詳しい議論がなされました。超新星の中心部における高温高密度核物質の状態方程式や不安定核の電子捕獲反応についての最新状況とともに、超新星爆発や中性子星誕生、ニュートリノ・重力波の放出シグナルに及ぼす影響などが報告されて、原子核物理と宇宙物理の連携の重要性が再認識されました。本年は、超新星シミュレーションで広く用いられる状態方程式データテーブル(Shen EOS table)が公開されてから丁度20周年であり、主著者のHong Shen氏が来訪しての招待講演もありました。

本研究会は、文部科学省ポスト「京」重点課題9「宇宙の基本法則と進化の解明」および計算基礎科学連携拠点(JICFuS)による共催として行われました。サブ課題B物質創成史の解明と物質変換の研究メンバーである、西村信哉、岩上わかな、住吉光介、中村航、関口雄一郎らの口頭発表およびポスター発表があり、京コンピュータを用いた超新星爆発や中性子星連星合体の数値シミュレーションによる成果についても報告が行われました。

本研究会は、科研費新学術領域研究(重力波物理学・天文学:創世記)計画研究” Studying supernova explosions via their neutrino emissions”の研究活動の一環として行われたものです。

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